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第一回:デスクリサーチ(調査)とは?

「新規事業部署に配属されたけど、どのようにアイデアを出せば良い?」
「顧客への提案書作成を任されたけど何から手をつけていいのかわからない!」

皆さんは日々の業務でこんなお悩みに遭遇したことはないでしょうか。
新規事業の立案や顧客への提案書の作成でも、まずはデスクリサーチが必要です。

インターネットの普及により誰でも手軽に情報を手に入れられる時代になりました。一方で、大量の情報から必要なものを取り出し活用するというスキルが多くのビジネスシーンで求められています。

これからのビジネスパーソンに欠かせないスキルであるデスクリサーチについて本連載を通して、その効果的な実施方法やコツなどご紹介したいと思います。


ビジネスにおける「リサーチ(調査)」とは

まず、ビジネス環境において一般的に利用されているリサーチ(調査)手法として下記の2つが挙げられます。それぞれの定義と合わせてご確認ください。

■一次調査(プライマリーリサーチ)

対象となる回答者から直接、データ収集や調査を行う手法。一次調査には専門家の見識などを収集・分析する定性調査とデータや数値を収集・分析する定量調査がありアンケート(サーベイ)、インタビュー、フォーカスグループなどが含まれる。一次調査では情報収集に数週間から数ヶ月を要することや専門業社への委託料など非常に高価である点を考慮しなければならない。

■二次調査(セカンダリーリサーチ)

デスクリサーチとも呼ばれ、すでに第三者によって形式化(収集・分析)された情報をリサーチすること。情報収集方法は多岐に渡り、オンラインであればGoogleなどの検索エンジンから、オフラインでは書籍や刊行物などが挙げられる。一部有料の情報ソースもあるが比較的安価で手軽に情報にアクセスできるのが特徴である。

普段「デスクリサーチ」と呼んでいるのは、上記の二次調査(セカンダリーリサーチ)に該当します。では、このデスクリサーチにはどのような特徴があるのでしょうか。長所と短所を交えて解説したいと思います。

 

デスクリサーチの特徴(長所・短所)

デスクリサーチはパソコンひとつで様々な情報にアクセスすることができ、一部の有料ソースを除いて無料で情報収集ができます。また、既に分析された情報から新たな知見を得ることもでき、アウトプットの質を向上させることができます。

各リサーチ方法の定義でも触れましたが、デスクリサーチはインタビューやアンケート調査と比較して安価で短期間での情報収集が可能なため、まずはデスクリサーチを行いその上で一次調査の実施を検討することが一般的とされています。

一方で、デスクリサーチを行う上での留意点もいくつかあります。例えば、必ずしも探している情報と合致するデータがない場合や最新のデータや情報がないといったことです。この場合は類似市場からの推測や情報を組み合わせて分析を行うという方法がありますが、複雑な作業が必要ですのでここは我々コンサルタントの腕の見せ所です。一方、

また、情報発信者のバイアス(偏り)にも注意が必要です。発信者にとって「都合の良い」解釈の入ったデータである場合があります。こうした情報の精査に関しては次回以降の連載でも詳しく解説する予定です。

 

■デスクリサーチの長所と短所

長所 短所
  • 情報へのアクセスが容易
  • 無料もしくは低価格
  • 短時間で情報収集ができる
  • 「既存の調査・分析」から新しい知見を得ることができる
  • 誰でも情報にアクセスできる
  • バラエティーに富んだ情報源から多岐にわたる情報・データを収集できる
  • 探している情報と合致しない場合がある
  • 情報の質をコントロールできない
  • 情報発信者のバイアス(偏り)がかかっている 場合がある
  • データや情報が古い場合がある

普段、何気なく使っているデスクリサーチは時間効率、コスト性に優れた情報収集の手法です。これまで、分からないことがあればすぐにアンケート調査や専門家へのインタビューと考えていた方もこれを機会にデスクリサーチの重要性を認識していただけたのではないでしょうか?


デスクリサーチを効果的に行う方法は?

今回はデスクリサーチの定義や用途そして長所や短所などを解説してきました。

ここまでお読みいただいた皆さんの中に早速Googleの検索窓を開いてなんとなくキーワード検索を始めようとした方はいませんか?ちょっと待ってください!

デスクリサーチを行うにはある順番を守る必要があります。そうすることで効率的に比較的短時間で情報収集を行うことができ、同時に情報の取りこぼしを防ぐこともできます。

次回からはこのデスクリサーチの手順(デスクリサーチジャーニー)について詳しく解説をしていきたいと思います。